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  • ニュースハノイ
  • 2023/05/22

ベトナム日本人材開発インスティチュート(VJCCインスティチュート)は、第16期ハノイ経営塾の閉講式及び第18期ハノイ経営塾の開講式を行いました。

2023年5月22日、ベトナム日本人材開発インスティチュート(VJCCインスティチュート)は、外国貿易大学 (FTU)内のハノイ校において、第16期ハノイ経営塾の閉講式及び第18期ハノイ経営塾の開講式を開催し、ビジネス研修に参加していた23名の修了・卒業と、新たな30名の参加を発表しました。

経営塾は、日本式経営を主内容とする長期ビジネス研修であり、10ヶ月間に渡りベトナム人の企業経営者・幹部の能力向上を図るプログラムです。ハノイで年2回、ホーチミンで年1回、ハイフォンで年1回の年計4コースが行われており、これまでに800名以上(所属企業数は500社以上)が参加しています。

開講式典には、来賓として、渡邊滋在ベトナム日本国大使館次席公使、菅野祐一JICAベトナム事務所長、吉田晋ベトナム日本商工会議所(JCCI)事務局長、黒須美保子JETROハノイ事務所次長他、多くの日本政府機関、日系企業、日本の大学関係者に出席頂きました。また、同窓会の幹部を含め、経営塾卒業生である多くの企業経営者にも参加頂きました。

FTU・VJCCインスティチュートからは、ブイ・アン・トゥアン学長(FTU党委員会書記、JICAプロジェクトディレクター)、レ・ティ・トゥイ学校評議会議長、グエン・ティ・ヒエンVJCCインスティチュート所長、唐澤雅幸JICAプロジェクトチーフアドバイザー他、学内各部長、VJCCインスティチュートの職員らが参加しました。

式典の最初にVJCCインスティチュートのヒエン所長から、経営塾の取り組みと成果に係る説明がなされ、続いて登壇し挨拶を述べたFTUのトゥアン学長は、コロナ禍の中で学びを続けた16期ハノイ経営塾生を称え、努力の継続を通じて新たな参加者の模範となるよう求め、18期生に対しては、経営塾を通じて知識と考え方・精神を学び、ネットワークを構築するよう促しました。また、経営塾生の団結を図り、ベトナムの社会、国家の繁栄のために資するよう期待を表明しました。

写真2:在ベトナム日本国大使館を代表し、渡邊次席公使から経営塾卒業生及び新塾生に対する祝辞を賜りました(写真左)。来賓挨拶の後、第16期ハノイ経営塾修了生に対し、卒業を記念し日本国大使杯(トロフィー)と卒業証書が手交されました(写真右)。

来賓参加者の中で、在ベトナム日本国大使館の渡邊次席公使は、ASEANの中で議長国インドネシアとともにベトナムがG7広島サミットに招待されたことや、JETROの調査結果において日本企業からベトナムでの事業展開・拡大の意向について多くの回答が寄せられていることに言及しつつ、日本政府・企業がベトナムを重視していることを説明し、塾生に対してベトナム経済を牽引するリーダーとして活躍することを期待する旨表明しました。

写真2:在ベトナム日本国大使館を代表し、渡邊次席公使から経営塾卒業生及び新塾生に対する祝辞を賜りました(写真左)。来賓挨拶の後、第16期ハノイ経営塾生に対し、卒業を記念し日本大使杯(トロフィー)と卒業証書が手交されました(写真右)。

JICAからは、ベトナム事務所の菅野祐一所長が、自身のVJCCインスティチュート立ち上げへの関与と、その後のインスティチュートの隆盛に触れつつ、日本式経営のノウハウとマインド、ベトナム流ビジネスのフレキシビリティなどの長所を融合し、経営塾が「日越式」ビジネス教育の新たな拠点となっていくこと、経営塾の強味である同窓会のネットワークに参加し、これをビジネスに生かし盛り立てるよう期待を表明しました。

写真3:JICAベトナム事務所を代表し、菅野祐一所長から経営塾卒業生及び新塾生に対する祝辞を賜りました

JCCIを代表して祝辞を述べた吉田晋事務局長は、経営塾参加者に対し、ビジネスを通じて今後の日本とベトナムをつなぐ要として活躍すること、日本の企業とともにお互いの良い点を伸ばし、ベトナム市場を超えて世界の市場で協力し、ビジネスを拡大することを求めるとともに、会員日系企業と協力し、VJCCインスティテュートの活動を引き続き支援する旨を表明しました。

写真4:JCCIを代表し、吉田晋事務局長から経営塾卒業生及び新塾生に対する祝辞を賜りました。

第16期ハノイ経営塾の卒業生23名を代表し、コンピューター・コミュニケーション・コントロール(3C)社のファム・フェン・リン社長は、経営塾を通じて実用的な知識と価値を得られたことに感謝の意を表明するとともに、経営塾コミュニティーのメンバーとして、16期生が引き続き旧態依然とした考え方の打破とあらゆるレベルでの意識・実施能力の向上に取り組み、塾生間の多角的な協力を推進して行くことを強調しました。

写真5:第16期ハノイ経営塾23名の卒業生を代表し、3C社のファム・フェン・リン社長は経営塾コミュニティーが意識と実施能力の向上を図り、多角的な協力を推進して行くと表明しました(写真左)。卒業生達による記念撮影(写真右)。

最後に、第18期ハノイ経営塾の新塾生30名を代表し、ベトナムエネルギー&オートメーションソリューションズ(PASCO)社のグエン・クオック・フン社長は、経営塾を通じて学び合い、より良い価値観を求め広めること、また、持続可能な企業経営を通じて国際的に活躍し、ベトナム企業、市場の魅力を海外に示すよう取り組むことを表明しました。

写真6:第18期ハノイ経営塾30名の新塾生を代表し、PASCO社のグエン・クゥォック・フン社長は持続可能な企業経営を通じてベトナム企業、市場の魅力を海外に示すよう取り組むことを表明しました。

第16期生は、新型コロナウイルスの感染拡大により、多くのプログラムをオンライで実施することになりましたが、日本政府の対コロナ水際対策緩和後の本年3月に神戸・大阪を訪問し、経営塾で学んだ知見の日本企業での実践状況を学び日本企業との交流会を実施、同4月に研修成果報告会を行い閉講式の開催に至りました。

第18期生は開講に際し、多くの参加希望者の中から、裾野産業の中核である製造業からの応募者を中心に、ベトナム産業界の次世代を担う経営者達(平均年齢41歳、最年少30歳。会長・社長22名、副社長・部長級6名, FTU講師2名。総企業数27社)30名を選出しています。製造業からの参加者が13名(全参加者の43%)を占めますが、建設業(18%)やサービス業(22%)などの業界からの参加もあり、相互にシナジーをもたらす学び合いに配慮したメンバー構成となっています。

開講式典終了後、戸田長作講師(元パナソニック株式会社米国市場本部長)による第18期ハノイ経営塾生に対する最初の講義「Build Today for Tomorrow」が行われました。

第16期生は、今後経営塾同窓会のメンバーとして、経営塾の活動を側面支援するとともに、卒業生同士の学び合いを継続する予定です。また、第18期生は、今後約10か月間、様々なプログラムを通して、日本式経営を含む企業経営者としての包括的な知識を身に着けることを目指し学んでいく予定です。VJCCインスティチュートでは引き続き、日越両国に発展に資する産業人材の育成を進めて行きます。

写真7:式典後の式典参加者による記念撮影

写真8:式典終了後の、戸田長作郎講師による第18期ハノイ経営塾生に対する最初の講義

 

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